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結婚

 1926年、アタチュルクによりイスラム国家で一般的な一夫多妻制等が禁止され、民法が制定されました。これにより、結婚や離婚において男女平等の権限を備えるものとなり、それまで公認されていた宗教的婚姻は民法上認められないものとなりました。しかしながら、一夫多妻制等はすぐになくなることはなく、一夫一婦制として登録した上で他の妻や子供を宗教的儀式により婚姻関係を結び、その子供達を本妻の子として登録すると言う形はしばらく消えることはありませんでした。

 民法で制定された婚姻は、2人の証人と地域の婚姻登録所役人(代表者)の前で花嫁と花婿が誓いの言葉を交わすことにより成立します。最近では都市化が進み民法に従う婚姻が一般化しています。

 現在、民法上の婚姻のみを行う割合が約40%、民法上の婚姻と宗教的婚姻の両方を行う割合が約50%、宗教的儀式のみという割合が約10%、一夫多妻制という法律で禁じられている結婚をいまだに行っている割合が地方で約3%だといわれています。

 婚姻に至るまでの過程は地方により、また家系により様々なのが現状です。トルコ国内ではいまだにいろいろな婚姻の過程や風習が残っているようです。下にいくつかの例を挙げてみます。(地方により状況や詳細は異なります。)

◎ 死んでしまった男性に独身の兄または弟がいる場合、その未亡人とその男性(義兄または義弟)が結婚する。女性が死んだ場合もその女性に独身の姉または妹がいれば夫はその女性と結婚する。これらはその子供の存在を守るために行われるもの。
◎ 離婚または死別した男性と女性同士の結婚後、それぞれの連れ子である息子と娘が結婚することが可能。
◎ 親戚(いとこ)同士の結婚。これは現在ほとんどなくなってきています。
◎ かけおち婚。双方の同意によりかけおちし親には内緒で婚姻した後、それぞれの両親に認めてもらう。
◎ 男性が好きになった女性を強引に連れ去り(地方によっては、女性の顔に巻かれているスカーフを取り去ることだけでも可能)、女性の親に婚姻を認めてもらう。
◎ 女性が好きな男性の家に住み始め、親に婚姻を認めてもらう。
◎ 子供が生まれる前に、または子供がまだとても小さい時に親同士が婚姻の約束をする。そしてそれぞれが婚姻の年齢に達した時点で結婚させる。
◎ 娘と息子のそれぞれが2人いる親同士が、2組の婚姻を成立させる(例:Aの息子とBの娘、Aの娘とBの息子の婚姻)。これによりそれぞれが結納金を支払う必要がなくなる。
◎ 婚期を逃した女性と何らかの理由で結婚できなかった男性または離別・死別した男性との婚姻。
◎ 習慣として乳兄弟と乳姉妹の婚姻は認められない(本当の母親の乳を飲ませられない場合、別の女性の乳を飲ませて育てることがあり、その女性を里親として認めることにより本当の兄弟姉妹と考えるとため)。
◎ 仲人または仲介人により結婚相手が探され婚姻が成立するという、日本のお見合いに相当する婚姻。

 このように地方ではいろいろな婚姻過程がありますが、都市部では日本や欧米と同様に本人の意思により結婚する場合が多くなっています。

 法律上、結婚できる年齢は女性が15歳、男性が17歳となっています。地方において結婚する年齢の平均は、男性が17−22歳、女性が17−20歳ですが、やはり都市部では他の国同様、最近では結婚する年齢が男女共、ずいぶんと高齢化しているようです。

 都市部では西洋化してしまっていますが、地方においては伝統的な婚約・結婚の儀式が残されています。代表的な伝統的儀式については下記の通りです。

同意

 まず、花嫁候補の女性のもとに1人の女性が送られます。その女性が集められた客人の前で花嫁候補の女性の手を取ることで結婚の同意がされたと考えられます。そして男性から贈られる指輪と刺繍されたスカーフをつけることで約束が成立します。その後すぐに男性の家族が用意した甘いお菓子を客人たちに配り、花嫁は客人の手にキスをし、この儀式が完了します。このとき、花婿の家族が用意する花嫁への貴金属と花嫁の家族に贈られる結納金が決められます。最近では結納金の風習がなくなりかけているようですが、その代わりに花嫁の母親に分担金という考え方でお金を送るようになってきているようです。

婚約

 同意を得た後、婚約の儀式が続きます。花嫁の家で行われます。招待客は花婿の家に集まり、そこから花嫁の家へ向かいます。家の中では、招待客も男女別々に座ります。花婿の母や親戚によって着せられる特別な衣装を着た花嫁に花婿から贈られる貴金属がつけられます。なお都市部で生活する人々の婚約は伝統にこだわらず、相互の両親の証人を得る程度であったり、ホールを借りてお披露目をしたりと、もっと自由な感覚で行われます。

結婚式

通常、結婚の儀式は火曜日に始め木曜日に終えるか金曜日に始め日曜日に終えます。結婚式の費用は花婿側が支払いますが、結婚式までに花嫁の家族は嫁入り道具を用意し、花婿の家族は前もって花嫁の家族から依頼された希望の品々をそろえます。結婚式の前日に花嫁は自宅で指をヘンナ染料で色づけしてもらいます。その後赤い薄片つきのベールをかぶりヘンナの歌を歌います。地方により花婿にもヘンナ染料での色づけが行われる場合もあります。

 結婚式当日、花嫁は自宅で純潔のベルトを巻き家族に別れを告げます。花婿側からは皆でそろって、結婚の旗をかかげ、楽器で音楽を奏でながら花嫁を迎えに行き、村中を練り歩きながら花婿の家に向かいます。家に到着すると玄関先で花婿の母親が花嫁に贈り物を渡します。そして花婿と花嫁が腕を組み家の中に入ります。しばらくして花婿は友人達に連れ出され、夜まで家に帰ってきません。髭をそり、入浴し、衣装を着替える儀式のあと、モスクに行き夜の祈りを捧げ、ようやく自宅に帰ります。説教者により宗教的婚姻の儀式を行った後、婚礼の部屋へ入ることが許されます。

 婚礼の部屋には年配の女性がいて、花嫁と花婿の手を取ります。そして儀式的な祈りのあと花婿は花嫁のベールを開け顔を見ることができます。伝統を守る地域においては花嫁の処女性は大変重要視されます。シーツに残るべき跡がない場合は花嫁が送り戻される場合もあります。翌朝花嫁はダンスを踊り、シーツを客に見せることもあります。しかしこの風習は今日ほとんど残ってはいません。

 都市部においては西洋化した結婚式でホテルやレストランで結婚式を挙げます。そこに地域の婚姻登録所役人(代表者)を招き2人の証人を選び誓いの言葉を交わし、正式に婚姻を登録するという形です。宗教色はなく衣装もウエディングドレスと燕尾服で式は数時間で終わります。一般的に日本の伝統的な披露宴よりも簡素なものです。

 このようにトルコにおいては地域によりかなりの差がありますが、伝統的婚姻の儀式がだんだんと少なくなり、都市化しているのが現状のようです。


お祝いの品

新郎新婦へのお祝いの品は「Gold」が一般的。

特に代表的なものは22金の「共和国金貨」。大きさ(重さ)により、1(Tam タム)、1/2(Yarim ヤルム)、1/4(Ceyrek チェイレク)の3種類があります。金額はその日の金レートにより毎日変動しますが、目安として2万円、1万円、5000円程度(為替レートにより異なります)。 その他 14金のブレスレットやネックレス等、金を贈ります。(トルコでは18金より14金が一般的です。)

インフレ時代の名残から、お金ではなくGoldを贈ることにより、必要に応じてその時の金相場により換金するという習慣が根付いています。






下記の記事もぜひご一読ください。


*ひとりごと第6回「義弟の結婚申込み&婚約式」(2004年9月6日)
*ひとりごと第19回「義弟の結婚式その1」(2005年5月31日)
*ひとりごと第20回「義弟の結婚式その2」(2005年5月31日)
*ひとりごと第164回「ホテルのお庭で結婚式」(2008年5月12日)




カテゴリー: 生活習慣 − 人生 − 結婚



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