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カラギョズ(Karagoz)とハジヴァト(Hacivat)


    カラギョズとはトルコの伝統的影絵劇であると同時に、登場する主人公の名前でもあります。相棒のハジヴァト(Hacivat)とともに繰り広げる道徳や哲学、一般常識的なことをわかりやすくまとめた風刺劇です。登場人物も多く、身近に必ずいるようなタイプの人達や自分自身に置き換えられるような人間像もあり、聴衆が劇に引き付けられ、長い間人々の心を掴む娯楽となりました。主人公カラギョズはほとんど教養のない人物で、普段は職につかずお金儲けの話になるとすぐに飛びつきいつも失敗してばかり。裏表のない性格で時には少し無礼なこともしてしまいます。カラギョズとは対照的に相棒のハジヴァトは教養深く聡明で、詩や文学に精通しているのです。

カラギョズとハジヴァトは実在の人物とも言われています。伝説によると14世紀にブルサ(Bursa)という街でモスク(礼拝所)を建設する労働者だったと言います。彼ら2人の皮肉や批判まじりのジョークはいつも同僚を笑わせ、皆全く仕事をせずに彼らの話を聞いてばかりいました。そのため仕事ははかどらず完成予定の日を過ぎても一向にモスクの建築は進みませんでした。それを聞いたスルタンは大変怒るとともに彼らが反乱を起こすのではないかと心配し、2人を処刑してしまいました。モスク完成後、同僚達は彼らのジョークを忘れることなく言い伝え続け、今日のカラギョズの影絵劇となったのです。また、彼らの記念碑はブルサに建てられています。
   

影絵劇で使用される人形は35〜40cmの大きさで、らくだ又は牛の皮で作られ色が塗られています。白い幕を張り、後ろから光を当てて人形の影を映し出します。人形を操る職人は名人ひとりとアシスタントが1〜2人です。名人は声色や方言を変えて全ての登場人物の台詞を話しながら人形を操ります。歌は他のメンバーにより唄われ、多種多様な音楽やタンバリンの音色も効果的です。

影絵の起源は東南アジアあたりとも言われていますが、16世紀にオスマントルコ帝国スルタンが影絵劇を命じたのが始まりと伝えられています(14世紀末という説もあり)。カラギョズとハジヴァトの影絵劇は17〜19世紀のオスマントルコ帝国時代にスルタンから庶民まで広く楽しまれました。1年を通じて劇場やコーヒーハウス、又は割礼式や宴の際に上演されていましたが、特にラマザン(断食)期間中は毎日のように夜間公演が行われラマザンの楽しみのひとつだったのです。テレビや映画のない時代の娯楽として最も人気を集めていましたが、残念ながら今では人形を操ることができる職人の数も減り、特別なときにしか上演されなくなってしまいましたが国内公演だけでなく海外公演もしながらカラギョズの伝統を守りつづけています。

2003年UNESCOにより無形文化財に指定。


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