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お受験 くじ引き編   〜ひとりごと第69回〜

ひとりごと第67回及び第68回に引き続き、娘の小学校入学への道、くじ引き編です。

面接に合格し、今度はいよいよくじ引きの日。これで当たれば無事入学が許可されるということで私達の運命がかかったこの日は、朝から小雨が降る不安なスタート。

11時に始まるということで、親子3人で学校に向かい、椅子の並べられた部屋に案内されました。幼稚園から上がってくる子供もいるので1年生の新規枠は30名。いったい何人やってくるんだろう。

校長先生が登場し、待機する父兄にまずはご挨拶。どうでもいいから早く白黒を決めて欲しいと思っているのに結構長々と話が続く。結局、面接に合格した人数は43名と判明。約4分の3の確率です。う〜む微妙。くじ運悪いからな〜。

くじの方法は、ノテル(Noter)と呼ばれる公証人が2名来ていて、父兄の中から希望者2名を選択。まずは父兄代表の1名に黒い袋を渡し、その袋がカラであることを確かめると同時に会場の父兄にもカラですよ!と手品師のように裏表を見せながら証明します。そしてその後43名の名前が書かれた小さな紙を名前を呼びながら1枚ずつ入れていきます。全員分の名前の紙が入れられたあと、まずはノテルの人が袋の中から名前の紙を1枚引きます。そして引かれた名前の子が当選なのです。当選した親が、次の名前を引き、またその当選者の親がまた次の名前を引き30名の合格者を決めるというわけです。30名分引き終わったあとも補欠として最後までくじを引き続けます。もし30名の中で入学を辞退する人がいれば31番目に引かれた人が入学資格を得られることになります。

まずはノテルの人が名前の紙を1枚引き、その名前を読み上げると同時にその父兄の歓声が響きます。私達は「羨ましいな〜」という思いで眺めながら、ただただ祈るだけでした。5人、10人と名前が呼ばれても、娘の名前はありません。20人、25人が過ぎ、だんだんと私達夫婦は諦めの気持ちになってしまいました。「やっぱりくじ運悪いからね」と話しながら娘の顔を見ると、とっても不安そう。「ここがダメでも全然心配しないでね。」と声をかけてあげてもやっぱり不安な思いは残っている様子。そしてついに最後の30番目の名前が呼ばれるときはまさに緊張の瞬間。

・・・・・・・娘の名前はありませんでした。

娘の目から大きな涙がポロリ。声も出さずただ涙だけが流れていました。6歳にして人生初の敗北感を味わったんでしょう。当選しなかったことよりも彼女の大粒の涙を見た瞬間、親としてものすごく悪いことをしてしまったような罪悪感を感じてなりませんでした。

「これはきっと神様が、あなたには、ここの学校よりもっともっとあなたにとって素晴らしい学校があるって教えてくれたのよ。ママもパパも今はそう思ってるよ。」と声をかけると彼女は下を向いたまま黙ってうなずいてくれました。

43番目の名前が呼ばれ、くじは終わりました。そして私達3人は手をつないで会場を後にしたのでした。

学校を去るとき、私は「あ〜、ここに何度足を運んだことかな〜」なんて思いながらも、これからまたゼロからのスタート、心機一転です。車から3人でものすごく大きな声で「バイバ〜〜〜イ!!」と学校に別れを告げるとなんだか気持ちがスッキリ!!心の中のものが全部吐き出せた気分です。主人も「Her Seyin Hayiri Var(ヘル シェイン ハユル ヴァル)」と笑顔で私達に語ってくれました。これはつまり、「この学校に当選しなかったということは私達の運命、そこにはまた素晴らしいことが待っている」というトルコのことわざなのです。 

大声で叫んだあとは、娘にも笑顔が戻り、「私はどこの学校に行くの?」「「いっぱい勉強するよ!」とまた期待を胸に膨らませています。

さて、また振り出しに戻りました。このシリーズ、まだ続きそうです。

(2006年5月15日)

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