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法王トルコ訪問が終わって  〜ひとりごと第110回〜

トルコのセゼル大統領の公式招待により、11月28日から4日間の日程でローマ法王ベネディクト16世がトルコを訪問。歴代法王のトルコ訪問は今回3人目。(写真左はセゼル大統領と法王)

9月に法王がイスラム教を批判する発言をしたことを受けて、イスラム教徒が多いトルコでは法王訪問を前にデモやプロテストが行われ、緊張したムードが漂っていたものでした。

しかし、トルコ政府は名誉にかけてもローマ法王の訪問を安全かつ円滑に成功させるために、ブッシュ大統領訪問時よりも更に多くの警察官を動員し、厳戒態勢をもって警備にあたったのでした。

法王が訪問したアタチュルク廟、聖母マリアの家、アヤソフィア、ブルーモスク等はもちろん市民や観光客の立ち入りは禁止、道路規制も大規模に行われ、特にイスタンブールでは交通が麻痺状態となり、多くの市民が大変な思いをして通勤通学したとのこと。市民や観光客へのしわ寄せは必至ではあったものの、絶対に失態を見せられないトルコ政府の心意気を見たような気がします。

28日、いよいよ法王が来訪。エルドアン首相が空港でお出迎え。当初、NATO会議出席のためスケジュール調整が困難と発表していたものの、「イスラム色の強いエルドアン首相は法王を避けている!」という報道が飛び交うと、法王訪問の2日前になり「空港でお出迎えする」と発表。そして会談が実現。

法王がトルコのEU加盟に肯定的であるとの意見を受けて、上機嫌となったエルドアン首相。しかしその直後のNATO会議において、EU側から加盟に際し厳しい規制を突きつけられると気分は天から地へ、、、。しかしいつものごとく強気のエルドアン首相は断固として条件を受け入れない姿勢を明確にしています。さて、こちらはどうなることやら?

法王はその後セゼル大統領、バルダクオウル宗教省大臣、ギリシャ正教総司教など、宗教の枠を越えての会談が行われました。バルダクオウル宗教省大臣からは法王のイスラム批判発言に対して厳しい意見が述べられ緊張の場面もありました。

しかし、法王がトルコに到着してからというもの、EU加盟への肯定論、アタチュルクに対する尊敬の言葉、イスラム教に対する理解発言、聖母マリアの家での礼拝で「トルコ語」の挨拶、大きなトルコ国旗を振り回すパフォーマンス、アヤソフィアでは祈りを行わなかったこと、そしてブルーモスクにおいてメッカに向ってイスラム式に祈りを捧げたことなどから、少なくともトルコ国民の好感度はかなりアップ。(写真右はブルーモスクにて)

法王訪問が実現するとメディアは朝から晩まで法王のことばかり。まじめな報道もあれば、ちょっと的の外れた報道も、、、。一番私が気になったのは、法王の靴はプラダのものらしい。報道の中でトルコ滞在中の法王の数々の衣装とともにこのプラダの赤い靴がよく登場したものです。たとえばブルーモスクに入るときも「プラダの靴」を脱いで入った、とわざわざ銘柄が登場。この数日間で何度プラダの名前を耳にしたことでしょう。随分と宣伝効果があったことと思います。

トルコ出国前に法王は「イスタンブールの重要な2ヶ所(アヤソフィヤとブルーモスク)を見ることはできたけれどもこの大きな街イスタンブールの全てを見ることができなかった。イスタンブールに心の一部を残しています。」と言って帰国。法王にとってもトルコにとっても歴史に残る滞在となったことは間違いないようです。

追記:今回のローマ法王トルコ滞在を記録したCDが発売されるようです。法王が訪問した観光地を中心に販売予定。トルコ観光業、ちゃっかりしてますね(笑)。

(2006年12月6日)

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